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”日頃の備え”は食料や水を備蓄するという事だけではありません。
日本同伴犬協会の問い合わせに対して渋谷区防災課地域防災主査から頂いたメールの一部をのぞき掲載します。ぜひ、読んで、あなたの身の回りを考えてください。

02.12.27
渋谷区では、災害時に立ち上げる区災害対策本部の中に衛生部を設け、動物の保護を所管する計画としています。
また、東京都獣医師会渋谷支部と、災害時の動物救護活動に関する協定を締結しています。
この協定に基づき、獣医師たちの協力を得ながら、動物救護を行う考えです。 しかし、まだ課題も多く、具体的な訓練等を行うに至っていないのが現状です。
少し、防災・応急対策についての一般論を含めて答えさせてください。
「自助」「共助」「公助」ということ
自助=自分で自分を助けること
共助=地域社会(隣近所)で助け合うこと
公助=区や防災関係機関・国などによる救援
区をはじめ防災関係機関は、災害が発生したとき、できる限り早く、全部の機能が発揮できるよう、備えています。
しかし、震災のような広域災害では、地震発生の直後に、すべての被災現場で対応を始めることは困難です。一人ひとりが的確な行動をとり、助け合うことが、被害を小さく抑えるために必要なことです。
区が獣医師会との協定を活かして行う動物救護活動は、「公助」にあたると考えられます。
「避難」を段階ごとに考えてみます
一般的に、「避難」というとき、次のふたつの段階を含みます。
  1. 避難行動
    災害の発生の直後、さらに迫る危険を避けること。地震では、自宅が倒壊した、倒壊の恐れがある、延焼火災が迫っている、などのとき、より安全な公園・校庭などに移動することと考えられます。
  2. 避難生活
    災害の発生中、自宅で生活できないとき、避難所で一時的な生活を送ること。震災では、自宅が倒壊・焼失したとき、復旧までの間、小中学校などに開設される避難所で生活することを言います。
避難行動に関しては、まさに、「自助」と「共助」が要求されます。
もちろん、大きな延焼火災が発生している場合などは、区から避難の指示をすることがあります。 しかし、多くの場合、避難行動の開始を決め、公園や学校の校庭に移動するまでは、自らの安全は自らの判断と行動にかかっています。
動物と共に避難行動をとるということについて、飼い主のみなさん自身、考えておく必要があると感じます。
避難生活に関しては、「共助」と「公助」が中心となります。
避難所の設置・運営の開始にあたっては、区災害対策本部の職員が、避難しているみなさんの協力を得て行います。 避難所は「生活」の場ですから、そこで生活をする避難者が話し合い、生活のルールを決めていくことになります。 その中で、動物をどう扱うか、話し合う必要が出てくるでしょう。
想定される状態としては、いくつかの避難所に、いわゆる「ペットホテル」のようなものを仮設し、避難者が交代で世話をするような方法が考えられます。
「動物救護」に関する課題
一口に「動物」といっても、その状況はいくつか考えられます。
  1. 飼い主が被災し、飼育が行われなくなっている動物
  2. 動物自身が負傷し、療養を必要としている場合
  3. 飼い主と共に避難生活を送る場合
これらについて、区は、さきほどの協定を活かしながら応急対策活動を行うことになります。
飼い主のみなさんへの期待
ポイントをいくつか書いてみます。
  1. 避難しなくて済めば一番
    地震が起きても、自宅が倒れず、火災が迫って来なければ、避難の必要はありません。倒れない家で、倒れない家具に囲まれて暮らす。 隣近所も含めて、出火防止と初期消火を確実に行う。そうすれば、避難せず、自宅でペットと暮らし続けることができます。
  2. 自助の中心は、事前の備え
    地震の揺れの中で的確な行動を取ることは困難です。また、必要なものを、そのとき手に入れることも難しいでしょう。自宅の耐震診断・耐震補強や家具の転倒防止、必需品の備蓄など、あらかじめの備えが自分自身を救う一番の方法だと思います。
  3. 避難生活は、生き残った人(とペット)だけができること
    地震で命を落とす大きな要因は次の2つです。
    ・地震による家屋や家具の倒壊
    ・火災
    いずれも、震災発生から初期に起こる事態です。ここを生き延びなければ、「そのあと」はありません。何よりもまず、地震発生の直後を生き延びる備えをしてください。
  4. 3つの備え
    意識=今、地震が発生したら、何が危険か、どう行動するか、どんな備えが必要か、折りに触れ考えてみてください。
    知識=地震が発生したとき、何が起きるのか、どんな行動が要求されるのか、世の中にどんな物・システムがあるのか、知っておいてください。
    技能=消火器を使えますか? 応急手当はできますか? 生き残るための技術を身に付けてください。防災訓練への参加が有効です。
なお、「備え」には、ふだんのペットとの暮らしの中での備えも含まれると考えてください。 もし、ペットと共に避難所生活を送る場合、予防接種を受けていない、しつけができていない、などの場合、ほかの避難者の理解を得るのが難しくなると思います。
お願い
地震が、その地域に住み、活動するすべての人に被害をもたらす以上、直接「防災」を目的としない活動をしている人々が、その活動の中で「防災」を考えることは、重要なことだと思います。
ぜひ、多くのみなさんに「防災」について考えるきっかけを作っていただけたらと思います。


>>日頃の備え >>各区の対応


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